時間が経つのが早く、もう秋も終わりに差し掛かって来ましたね!
支笏湖周辺では、多くの木々が鮮やかな紅葉を見せてくれて、
観光客の方々を楽しませてくれています。
温泉街には杉や松などの針葉樹がほとんど自生しておらず、
大部分の木々は広葉樹で、この季節は山々が
黄色や赤色に染まっているのを確認できます。
今回は、その広葉樹の中から代表的な木をピックアップ
したいと思います。
北海道のように、冷寒地では多くのナナカマドが
生えており、その生態などの特徴をご紹介させていただきます。
こちらの写真は、紅葉したナナカマド!
赤色の実を枝の先端にたくさん実らせるのも特徴的ですね。
ナナカマドの名前の由来は、「七度、かまどにくべても燃え残る」
ということから命名されたという説が広く知られています。
かなり燃えにく性質があることから、炭としては
非常に高品質な材料として扱われています。
実がなるのは、だいたい9月〜11月の間で、紅葉した葉っぱが落ちても
赤色の実は残ったままです。
球径はおおよそ5~6mmで、冬でも実だけは残ります。
じつは、これは鳥たちも私たちも食用として食べることもできます!
ただし、それは真冬になってからのことで、秋では苦味が強すぎて
鳥さんたちですら食べることができません。
保存が効くソルビン酸が入っているナナカマドには苦味成分の元となる
アミグダリンという物質も含まれていて、冬になり実が凍り
その後加水分解されることで苦味が薄れていきます。
そこで、苦味が薄れたタイミングで鳥さんが食べることができます。
私たちは、人工的に冷凍庫に入れて、苦味を抜いたあとに
ジャムに加工して食べることができます。
ナナカマドの実と、水、砂糖を混ぜて一緒に煮詰めて、
ミキサーにかけたり、濾し器で濾してあげるとジャムの完成です。
この木は、よく街路樹として植樹されていることが多いので
意外と街中で発見できるかもしれませんね!
支笏湖にお越しの際は、周辺にたくさん生えていますので
ぜひ見つけてみて下さいね♪