こんにちは。
支笏湖も雪がチラチラ見え始めました。朝晩は冷え込みますね。
自然のために、今私たちができること。
どんなことがあるでしょう?
私たちガイド業は、「自然で遊ぶ、自然を皆さんにお見せする」ことで生活しています。
*素晴らしい、美しい自然環境を保つこと
*自然への恩返しをすること
これらは、慈善活動でもなんでもなく、
ガイドとして当たり前のことなので、普段から定期的にフィールドの清掃を行なっています。
サステナビリティやエコ活動を「良いもの」と思っている方も多いと思いますが、
これらは全て、自然と共存して生きていく上で
「当たり前」だ という考えをもっとたくさんの方がもてると良いなあ、なんてぼんやりと考えています。
とても素晴らしいと感じるのは、支笏湖に住む、働いている方々も同じように考え、
地域で集まっての清掃活動も定期的に行われているところです。
200人ほどの人が住む小さな地域ですが、
皆さん支笏湖が好きで、大事に想う気持ちを感じますね。
そうしてオーシャンデイズでも、支笏ガイドハウスかのあさんと共同で清掃を行なったり、
(かのあさんが、とても詳細にレポートを残してくださっていました!)
独自で清掃活動を行なっているのです。
今年の5月から、北海道大学の水産チームが支笏湖の生態系や経済と生物の関連性などの研究を行うために、支笏湖へきてくれています。
その中で、支笏湖に住む、綺麗な水にしか生息できない「イトヨ」という魚について調べている「桑原くん」が、
研究も兼ねて、清掃活動をお手伝いしてくれています。
今年行なった清掃活動のなかの少しをご紹介します。
これは丸駒温泉の水中にある「水中遊園地」です(?)
全て解体して持って上がりました。
木々に絡まる釣り糸たち。
タイヤはほとんど分解されず水中に長い期間残ります。
産卵の時期。婚姻色のヒメマスが見れました!
今日はものすごい数のルアーが落ちている場所で潜ってきました。
これが、今日の収穫です。
まだまだまだ、ありました。
1時間ほど3人で潜っていたのですが、
正直釣り糸が絡まっているのをどうにかするので時間がかかり、あまり取れませんでした・・。
そして、潜っている最中、少しショックなことがありました。
※※※※※※※水中の動物の写真ですので、閲覧にはご注意ください。※※※※※※※
鳥です。カモかな?
水中で息絶えてしまったようです。
水が綺麗なので、動物や魚の死骸もそのまま残ります。
よく見ると、口から糸が出ています。
潜った際にルアーを魚と間違えてくわえてしまい、そのまま水上に上がれなくなったのでしょう。
支笏湖は、実は釣りをする人にとても人気な場所でもあります。
ブラウントラウトやニジマスなど、色々な魚が釣れるので、人気です。
釣りをする皆さんには、
水中に残ったルアーや釣り糸がどういうことになるのか?
ということを知ってほしいな、と思います。
もちろん、釣りをしちゃダメ、ということではありません。
ただ、自分たちが楽しむことだけを考えるのではなく、自分たちが残したものによってどういうことが起きるのか?
ということを、念頭に置いて、遊んでいただけたら嬉しいです。
そして、皆さんができることを、少しずつ行なって、自然に返して生きましょう。
オーシャンデイズ